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メニエール病の初期症状

単なるめまいだと思っていたらメニエール病だったという人は多いようです。早期発見のために、おもな初期症状を紹介します。

メニエール病のサイン、見逃さないで!

メニエール病のサイン、見逃さないで!

メニエール病は初期の段階で治療を行えば完治する病気[注1]といわれています。めまいや耳鳴りがしても、体調が悪いからとか、疲れてるからと思い見過ごしてしまいがちです

人によって症状や出る頻度も違い、耳鳴りやめまいが起きても次の発作が起きるのが数か月後や1年後という人もいるので、よほどひどい症状にならなければ病院に行くところまでには至らず、初期症状のうちに気づくのは難しい病気です。

放置すると進行する可能性が高い病気なので、メニエール病を早期発見し、早期治療することはとても重要です

おもな症状

以下にメニエール病の主な症状についてまとめましたので、早期発見の役に立てていただければと思います。

回転性めまい

メニエール病の症状:回転性のめまい

メニエール病の代表的な症状がめまいです。きっかけも何も無しに突然ぐるぐる回る激しいめまいが起き、平衡感覚がおかしくなり、立っていても横になっても辛いという状態が続きます。

発作は大体30分から数時間続きますが、冷や汗、吐き気、顔面蒼白になり、めまいと同時に耳鳴りや難聴が起きたりもします。

滋賀医科大学耳鼻咽喉科学教室によると、メニエール病の診断基準として次のようなことが挙げられています。[注2]

  • 回転性のめまいを何度も繰り返す
  • めまいのなかには回転性ではないものもある
  • めまいの発作中、水平回旋混合性眼振が見られることが多い
    眼球が右(もしくは左)に移動し、弧を描くように一気に元の位置に戻ること
  • めまいを繰り返さなかった場合、めまいを伴う突発性難聴の可能性がある

2015年1月号のJVR誌(耳鼻咽喉科の医学雑誌)に、メニエール病の診断基準が掲載されました。広くバラニー基準と呼ばれるものです。

これによると、メニエール病確実とされるのが「20分から12時間続く2回以上の回転性めまい発作」とされ、メニエール病疑いとされるのが「20分から24時間続く2回以上の回転性めまい発作」とされています。[注3]

耳鳴り

多くの人はめまいの発作に続いてひどい耳鳴りを感じます。発作がおさまると共に耳鳴りもおさまりますが、耳鳴りの発作を何度も繰り返していると、いつでも耳鳴りがしている状態になってしまいます。原因のひとつとして、気圧も関係するといわれています。

回転性めまいの項目で紹介したバラニー基準によると、耳における症状(難聴や耳鳴り、耳閉塞感など)がメニエール病の診断基準にもなっています。この症状は、診断確実のときも診断疑いのいずれでも同じ内容となっています。[注3]

頭痛

頭が重く、おさえつけられたような圧迫感のある頭痛を感じます。めまいと共に強い頭痛が起きた時は一刻を争いますので、速やかに医師に診てもらってください。1人で病院に行くのは困難なので、誰かにつきそってもらうか、誰もいない場合は救急車を呼ぶことも考えてください。

頭痛は片頭痛もちの人と区別がつきにくいです。片頭痛の人がめまいを起こして難聴といった症状を伴ったとき、メニエール病と診断されるのが一般的。ですが、めまいの発作が72時間を超えたときはメニエール病の診断基準から外れてしまいます。そうなると、片頭痛関連のめまいと診断されることになるようです。[注3]

難聴

人によって色々な難聴のケースがあります。めまいや頭痛の発作と同時に出て、発作がおさまったあとにはなおってしまうような一時的な難聴や、何度も繰り返して、だんだん聴力が落ちていく難聴があります。いずれにしても低音が聞きづらくなります。

吐き気

めまいを起こすと、乗り物で酔った時と同じ状態になって吐き気がし、実際に吐いてしまう人もいます。また、めまいが起きてないのに、吐き気だけするという人もいます。

傾斜感

めまいの発作を何度も繰り返していると平衡感覚にダメージを受けてしまうので、発作が起きていなくても、フワフワと体が浮いたような浮遊感や、体が傾いている感覚に陥ってしまうことがあります。この状態のときは、転びやすくなっているので転んでケガをしないように注意しましょう。

めまいの頻度と治療による再発率

めまいの頻度と治療による再発率

近畿大学医学部耳鼻咽喉科の発表によると、メニエール病を発症して1年後には、めまいの数は一気に減少するとのこと。そして発症10年後にはめまいの数は一定となり、20~30年をかけてだんだん減っていきます。

薬による治療を継続したときの再発率は20~30%で、メニエール病の治療としては薬物投与が第一の選択になります。難治性メニエール病の場合は手術による治療が選択され、短期で再発率が15%という報告もあります。[注4]

メニエール病の発症型と特徴

滋賀医科大学耳鼻咽喉科の研究によると、メニエール病は大きく3つの型にわけられます。発症型によって、その後の聴力変化やめまいの発作数が変わるそうです。

  • C発症型:まず耳鳴りと難聴が続いて、その後にめまいの発作が続く
  • V発症型:めまいを繰り返すことから発症する
  • CV発症型:CとVの症状を初期の段階から併発する

発症型の違いによる聴力の変化

滋賀医科大学耳鼻咽喉科で検診された、メニエール病178例の経過診断による結果を調べてみました。

耳鳴りと難聴から始まるC発症型とCV発症型の人は、発症してから5年未満までは軽度の難聴がみられていて、5年以上の疾患持続がある人は高度難聴の例が増えていきます。めまいから発症したV発症型では、疾患期間が長くても軽度難聴の人が多いようです。[注5]

この記事をつくるのに参考にしたサイト・文献・脚注

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