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レルモワイエ症候群

メニエール病の亜種であるレルモワイエ症候群の症状、原因、治療方法について説明しています。

レルモワイエ症候群の症状

レルモワイエ症候群の症状

メニエール病の亜種とも言われるレルモワイエ症候群は、自律神経が乱れることにより内耳の血流が悪くなるために症状があらわれます。

耳鳴りと難聴がだんだん進行していって、ある時、突然激しいめまいにおそわれますが、めまいの発作直後に耳鳴りと難聴がおさまるのが特徴です。

レルモワイエ症候群とされる症例は、メニエール病に比べて圧倒的に少なく、患者の治療経過を記録したものも少数なのが現実です。

レルモワイエ症候群の症例

確認されている症例数の少ないレルモワイエ症候群ですが、複数の研究論文から症例を集めてみました。

症例(1)

  • 性別…男性
  • 年齢…36歳
  • 職業…会社員
  • 主に訴えられた症状…複数回のめまい、左耳の難聴、左耳鳴り

1986年2月より徐々に進行する左難聴,左耳鳴を自覚,近医にて通気治療などを受けたが軽快しなかつた.1986年5月26日夕より左耳鳴増強し,体動時に軽度のふらつきを感じた.1986年5月27日午後,窓枠取り付け作業中に回転性めまい発作出現し,立ち上れなくなつた.車の中で寝ていたが,段々と症状がひどくなるので,車の警笛を鳴らしつづけて,人に発見してもらい,救急車で病院に運ばれた.その日は,めまいが治まつたので,自宅へ帰つたが,翌5月28日,夕食時に再びめまい発作出現した.その翌日の朝も気分が悪く,朝食が摂取できなかつたので,当科受診し,即日入院となつた.回転性めまい発作に伴つて,早い時は発作中に,遅い時でも発作後2日以内に,自覚的に左耳鳴の著明な改善を見,また,左聴力も,自覚的にも,純音聴力検査上も著明な改善をみた.回転性めまい発作は,1986年8月18日以降,経過観察期間中全く自覚せず,平衡障害も1986年10月4日に軽度のものを一度自覚して以来,全く自覚していない.左耳鳴は,めまい発作が頻発している時期には,自覚的には,「非常にうるさい」から「やや感じる」程度まで変化していたが,1986年10月8日以降からは,「やや感じる」から「少し感じる」程度の耳鳴が持続した.しかし,1987年9月20日の朝より再び左耳鳴が増強した. 左難聴は,1986年9月6日以降は自覚せず,純音聴力検査結果も,1986年9月16日から1987年8月29日まで,125Hz,250Hz,500Hz,1KHz,2KHz,4KHz,8KHzの7周波数平均で,約20dBであつたが,1987年9月21日夜より再び,左難聴自覚し,9月23日の純音聴力検査でも,7周波数平均で50dBと低下した.

池田元久・武藤二郎・渡辺動「レルモワイエ症候群-自験例と症例報告のまとめ-」耳鼻35:465~477,1989.

症例(2)

  • 性別…男性
  • 年齢…54歳
  • 職業…製材業
  • 主に訴えられた症状…回転性めまい、難聴、左耳鳴り

この例は初診時(昭和54年4月7日)までに3回のめまい発作があり,メニエール病の疑いで外来治療を行なっていたが,その間第4回目の発作があったので,即日(5月15日)入院の弘前大学医学部耳鼻咽喉科学教室1250朴沢次郎,他6名耳鼻臨床75:増3上治療を行なうことにした.ところが,この発作が消退すると自覚的に難聴が改善し,オージオグラムにも500,1000,2000Hzで平均20dBの改善が見られた.この時点でレルモワイエ症候群の疑いが持たれたが,次の発作(5月27日)で,それが一層確実となった.このときは発作の1週間前より左耳鳴,難聴が次第に増強し,5月26日には図1の様な聴力像を示したが,27日の午後2時45分頃にめまい発作が始まり,それから耳鳴が消失し,発作開始後22時間目に測定したオージオグラムでは,図の斜線の部分だけ聴力が回復していた

朴沢二郎・鎌田重輝・高木明子・中村清純・石田孝・木村訓子・石川「レルモワイエ症候群の成立機序に関する臨床的考察」耳鼻臨床75:増3;1249~1253, 1982

レルモワイエ症候群の原因

レルモワイエ症候群はベルギーのレルモワイエによって1919年に発表された疾患。アレルギー、頸椎異常、自律神経異常、中毒、感染、自家中毒などが原因という説がありますが、直接的には、内リンパ水腫や内耳動脈、その源流である前下小脳動脈の循環不全、内耳圧の上昇などが原因であると考えられています。

また、内耳動脈の痙攣(けいれん)が原因という考えもあります。

また、めまい・難聴・耳鳴りの症状の現れ方は、内耳動脈系の循環不全に加え、内耳各器官の受傷性や感受性に違いがあると考えられています。

レルモワイエ症候群が「耳鳴り、難聴、めまい」という順番で起きるのは、内耳の一部である蝸牛管が最も傷つきやすいためで、最初に耳鳴りや聴力低下という症状が出てきます。

そして、耳石器、外側半規管、前半規管、後半規管の順に感受性が低くなっていくので、内耳の血のめぐりが悪くなると、次はこれらの平衡器に順々に影響し、平衡感覚が乱れてめまいが発生するのです。

レルモワイエ症候群の治療

レモワイエ症候群は耳鳴りが起こった後にめまいが発生するのが特徴なので、このような症状が起こった場合は、すぐに耳鼻科を受診しましょう。

治療は、他のメニエール病と同様に安静にし、基本的には強い浸透圧による脱水力で内リンパ水腫を軽減させるイソバイドなど利尿剤が使われ、症状に合わせてステロイドや漢方薬、ビタミン剤、精神安定剤などが使われます。

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