メニエール病の症状を和らげるイソソルビド製剤の代表的な薬である「イソバイドシロップ70%」の効果や副作用、使用上の注意ついて紹介します。
メニレットゼリーは、体内の水分を排泄してくれる効果のある利尿薬です。
メニエール病の症状を軽減するためにも使われています。メニエール病の原因のひとつには、内耳にあるリンパ液が過剰になる内リンパ腫。内耳に溜まってしまった余分な水分を外に出すことで内リンパ腫が改善され、症状が軽減されます。
また、メニレットゼリーはメニエール病以外の治療にも使われており、脳腫瘍ができた時の脳圧の低下、腎・尿結石時の治療もすることも可能です。
メニレットゼリーを服用時の副作用には、嘔気、悪心、下痢、嘔吐、食欲不振、不眠、頭痛があります。発疹、紅斑といった症状があらわれる場合や長期連用で電解質異常などを起こす場合もあるようです。もし副作用が出た場合は、服用を中止して医師の診断を受けることをおすすめします。
ショック、アナフィラキシーショックが起きることがあります。発疹、呼吸困難、動悸など、体に異常が出た場合には服用を中止し、医師の指示のもとで適切な処置を受けるようにしましょう。
メニレットゼリーには20gと30gの2種類があり、医師の診断によって処方されます。
メニエール病の場合には、1日体重当り1.5~2.0g/kg(イソソルビドとして1.05~1.4g/kg)が標準用量です。通常成人1日量90~120g(イソソルビドとして63~84g)を毎食後3回に分けて服用します。症状によって服用する量は変化するようです。
体内でほとんど代謝されず、細胞内にある水分を血液中に移動させます。尿細管における浸透圧性効果により、体外に排出される水分が増加。その結果、体内にある水分量が減少するので、頭蓋内圧や眼圧などが低下します。
メニレットゼリーは、利尿作用を促してメニエール病の症状を緩和する液剤です。メニエール病以外の症状を持つ方が服用すると症状を悪化させてしまう可能性があるので、使用上の注意を確認して摂取するようにしてください。
高齢者は栄養素の吸収や排泄作用が低下しているので、場合によっては薬の量を減らしてから投与されます。
妊娠中の女性に対する安全性はきちんと確立していません。危険性よりも治療が有益だと判断した場合に投与されます。
商品名 | メニレット70%ゼリー20g メニレット70%ゼリー30g |
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一般名 | イソソルビドゼリー |
薬価・規格 | 104.6円(20g) 156.2円(30g) |
薬の形状 | 内服薬(ゼリー剤) |
製造会社 | 三和化学研究所 |