メニエール病の症状を和らげる「真武湯(シンブトウ)」の効果・効能、使用上の注意について紹介しています。
真武湯(シンブトウ)は体の新陳代謝が悪いときに使われる薬剤です。身体に水が滞るのが原因で発生するめまい、むくみ、冷え、ふらつきといった症状に良いとされています。
メニエール病によるめまいは、内耳に水が溜まる「水滞」が原因の1つなので、真武湯を服用することで改善が期待できるでしょう。メニエール病のほか、胃腸機能の低下・精神不安・消化不良・皮膚のかゆみの治療にも効果が期待できます。
真武湯の主な副作用は発疹・かゆみ・動悸・発赤・蕁麻疹・吐き気・舌のしびれ・のぼせなどが報告されています。万が一、服用後にこの症状が表れたら医師または薬剤師へ相談してください。
重大な副作用は今のところ報告されていません。ただ、複数の副作用が考えられるので、服用の際は十分に気を付けましょう。
成人の場合、1日7.5gを2~3回に分けて服用します。食前または食間に飲むのが基本的な飲み方です。必ず水かぬるま湯で服用します。
年齢や症状の大きさなど、一人ひとり異なる服用方法を指示される場合があるので、その際は指示された通りに服用しましょう。
飲み忘れた場合は、少し時間が経ったあとでも服用可能ですが、次に薬剤を飲む時間が2時間以内の場合は、1度飛ばしても構いません。必ず間に2時間置いてから薬剤を摂取することが大切です。
胃腸の働きが弱くなることが原因の水滞を改善する効果が期待できます。真武湯は冷えた体を温めることで身体のめぐりを良くして、むくみやめまいといった症状を和らげる効果を発揮。新陳代謝が悪いことが原因の全身脱力感、全身倦怠感、四肢の冷えなどの改善にも良いとされています。
そのほか、動悸がひどくなる心悸亢進やめまいと似た感覚の重心動揺の改善効果が期待できます。
真武湯は体の新陳代謝を促して、めまいをはじめとした症状を緩和してくれます。ただ、発赤や発疹などの副作用を伴うケースもあるので、以下に心あたりのある方は慎重投与が必要です。
禁忌は特定されていません。ただ、注意して服用しなければならない方が存在するので、慎重投与の対象となる方を確認してください。
生理機能が低下している高齢の方が服用する場合は、服用する薬剤を減量します。細心の注意を払って摂取することが大切です。
妊婦をはじめ妊娠している、または産婦、授乳婦は、真武湯に含まれる「ブシ末」の副作用がダイレクトに現れやすくなります。そのため服用は避けた方が良いでしょう。
効き目が薄いときは医師に相談し、適量を摂取してください。